
紫牟田伸子さんのお話は、明星大学で開催された"デザインセッション多摩 (DEST )2017"でも聞いたことがありましたが、自分自身の経験が積みあがったからなのか、前回聞いたときよりも「シビックプライド」について、腹に落ちるものがありました。
正直、自分なんかにはとても要約できない濃密な時間で、あまり感動しすぎて言葉に詰まってしまい何も書けなくなってしまっていましたが、1日経って、ようやく報告をアップします。
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you are your city
あなた自身がまちそのもの。
まちに人を惹き寄せるのは人々である。
人がまちをつくるけどまちが人をつくる。はぐくんでくれる。
自分自身がまちをつくる相互関係、相乗効果がある。
「話したくなる街に住もう」
「まちに帰ってきたときに、誰かと一緒に話したくなる。」
シビックプライドをもつことが目的ではなく、シビックプライドを持っている人が多いと楽しそうと見えてきて、更に人を引き寄せる。
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このあたりの話は、自分がずっと感じていたもやもや感を見事に言語化してもらえたようで、とても感動しました。
パネラーの老沼潤さんは町田出身で、若い頃から世界各地をまわり、日本を3周もしたなかで、自分の求めめるものが全て揃っている地域は金山町しかなかったとい言い切るほど、「シビックプライド」の見本のようなパネラーで、金山の魅力を楽しそうに語っているときに、画面越しに「うんうん」と頷きながら聞き入ってしまいました。
そして、奥会津には国道を走っていると100kmくらいに渡って今も築100年以上の古民家がいくつも残っている。こんな地域は他にはない。と、いろいろなところを旅してきたからこそ言える心強い発言がありました。(NPOいろりの理事長の浦野も同じことを言っていて、調査してまとめたいという話をよくしていますが。。。)
また、Uターンで只見に戻ったという酒井治子さんは、一度、外にでたことであらためて只見の良さを知ることになったこと、子供の頃から暮らしてきたからこそ、東京から通っている身の自分には理解できていない、奥会津のほんとうの厳しさを知っているのだろうと感じました。
コーディネーターの石井重成さんは、パネラーの人たちからの話の引き出し方がとても上手で、事前にかなりしっかりと予習をしてきていることが伝わってくるものがあり、2時間があっという間に過ぎていきました。
この企画のテーマでもある100年先の未来に向けて、
紫牟田さんから、
「2人の話をきいていて、奥会津は現在の日本の中で最先端かもしれない。残ったからこそ最先端の持続可能な社会がある。日本の規範になると思う。継続させるにはどうするかという視点でやっていくといい。」
という言葉にも共感しました。
今回は感染症の影響で紫牟田さんは、実際に奥会津に足を運ぶことができずzoomでの登壇となりましたが、あらためて訪れる機会をつくりたいという言葉は、リップサービスではなく、本心から出ていると感じさせるものがありました。
後日、アーカイブが公開される予定とのことなので、そのときは、みなさんにもぜひ見てもらいたいと感じます。
(みよし)
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来週金曜日から3週連続で下記のオンライン講座が開催されます。
『地域づくりの先進事例から奥会津の可能性を考える』~モデル事業に挑戦する全国3地域から学ぶオンライン勉強会~
第1回 2月19日
https://www.facebook.com/events/417676509465220/
第2回 2月26日
https://www.facebook.com/events/1372901393051446/
第3回 3月5日
https://www.facebook.com/events/442798077143540/
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